One Man at tora ①
1.桜散る頃
桜が散り始める そんな季節に始まった
妄想で固められた 物語が世に出る
大きく膨らんだ 胸の中身は不安でいっぱい
力任せに叫んだ あの人に届くように
お陽さまが 水面に揺れている
それだけで幸せを 感じてる4月の午後
思っていた世界に 向いてないと立ち留まった
それでも唄い続けた だってやめ方 知らない
まじまじと惹きつけられる 仲間たちの歌に
いつかは追いつこうと 別に競ってないけどね
お月さま 照らされ走ってる
夜風は まだ少し 冷たく身体を冷やす
お陽さまが 水面に揺れている
それだけで幸せを 感じてる4月の午後
始まりは4月の夜
今日もありがとう ここにいてくれて
それだけでじゅうぶんさ
今日もありがとう 生きていてくれて
ぼくの歌を 聴いてくれて
2.コドモタチ
目が覚めて 起き上がる
朝の青い空を仰ぐ
抜け出したい毎日に
どこか満足してる
ぼくら大人になった子供たち
乾いた土に水をあげると
ぼくのこころも満たされるような
直接ではない思いをきみに
届けたくて今日も空回り
目が覚めて 起き上がる
朝の青い空を仰ぐ
抜け出したい毎日に
どこか満足してる
ぼくら大人になった子供たち
乾いた喉を痛めつけるように
歌い続ける欲に任せて
いつもふらふら瞑想にふけて
たどり着いたのがきみだった
中途半端な今を乗り超えていくために
助けるつもりがいつも助けられてばかり
風に流されて
楽に過ごせても
これで良いなんて
嘘つきは大人の始まりさ
目が覚めて 起き上がる
朝の青い空を仰ぐ
抜け出したい毎日に
どこか満足してる
これまでもこれからも
そんなには変わらないよ
夜が明けてやって来る
明日が嫌な日であっても
目を閉じて忘れても
何も無くなりはしない
ぼくら大人になった子供たち
ぼくら大人になった
ぼくら大人になった
ぼくら子供のままの大人たち
3.静かなリズム
大きな空を 飛び回るように
大きな声で 唄い届けたい
鳥のさえずりが遠くで聞こえた
空が薄く色づきはじめる
柔らかい風に身体が喜ぶ
一日が始まる この時が好き
静かな音色 自由に奏で
静かなリズム 無限に広がり
静かなきみ 永遠の太陽
静かな朝 新たな物語
また眠れずに夜を越してしまった
1台のバイクが過ぎて行った
それ以外は虫の音が聞こえるだけ
まだ色のない朝
まだきみは夢の中
抱え込んだことも
わからないことも
言葉なしに教える風が
優しさは強さで
強さは優しさで
自問自答のメロディー
大きな空を 飛び回るように
大きな声で 唄い届けたい
青く滲んでいく 高い鳥のように
青く滲んで行く 白い雲のように
ぼくは唄ってる 自分の景色を
きみにこの窓から見せたくて
染まりゆく空に 薄く浮かぶ月
語りかける風にこころ任せて
朝日はやがて 頭の上に
日差しはやがて夕陽に暮れる
夜に包まれ
星が輝く
4.遅すぎたシチュー
こんなに寒い夜は
暖かい部屋で
きみとシチューを食べながら
まったりと過ごしたい
でもね ぼくん家のシチューは
ちょっと違ったものだった
見た目も味も別の料理です
お椀に入れて食べるよ
お肉とじゃがいも
玉ねぎとにんじん
材料は同じだけど
味付けは醤油と砂糖で
じっくりと煮込んで
味噌汁のようなものだとぼくは思ってた
そういうものだったんだ
大人になってわかったよ
それは世間で言う肉じゃがだったと
遅すぎた 遅すぎた
でも美味しいから
遅過ぎても 遅過ぎてもいいとしよう
おじいちゃんとおばあちゃんと
みんな揃ってごはん
疑うこともなくこれこそ シチューだと
でもねある日ラジオ聞いてたら
言ってたのさ シチューの歴史を
その昔 海軍の偉いさんが
イギリスで食べたビーフシチュー
その味が 忘れられなくて
日本へ帰って料理長にお願いしてみたら
出来上がったものが肉じゃが
つまり和風ビーフシチューさ
今になってぼくは分かったよ
お母さんは間違えてなかった ゴメン
遅すぎた 遅すぎた
でも美味しいから
遅過ぎても 遅過ぎてもいいとしよう
いつになっても家に帰ると
肉じゃがはシチュー
遅過ぎても早過ぎても いいとしよう
こんなに寒い夜は
暖かい部屋で
きみとシチューを食べながら
スローに過ごしたい
今でも肉じゃがを食べると
うちのシチューが恋しくなる
5.ありふれたSpecial
夢中になって遊んでた野球チーム
四角いマンホールの蓋がベースの代わり
気づけば空は薄暗くて
ボールが見えなくなってきた
家に帰れば台所からいい匂い
ぼくのお腹は途端にぐるぐるぐるぐる
「もうちょっとで出来るから
ちゃんと手を洗いや」
菜箸片手に料理長マザー
お膳の上にはキリンビールとセブンスター
ナイター見ながらひとり早めの 宴会ファザー
そんなありふれた日々が 今思えば
あんなありふれた夜が
そんなありふれた日々が 今思えば
あんなありふれた夜が
風呂の順番で揉めたブラザー
ゴキブリ退治で騒いだファミリー
あんなありふれた夜がSpecial
夏のトンネル抜けた
ありふれた朝
ありふれたぼく
ありふれた空
ありふれた日々
ありふれたSpecial
6.思い出色
新たな門出がみえたなら
今が思い出色になる
冷たい風に包まれて
自転車漕いで息を荒げる
駅に向かうすれ違う人
白い息が溶けていく
思い出す 笑いあった日々を
過ぎていく 過ぎていく
今 止まらないまま複雑な この先へ
まだ過ぎてない この今も
もう思い出色になっていく
でもあの日から
会えない もういない
いつまでも色あせないあの人は
きみの中の「あの人」は
どんな色に見えますか
そんなこと 思ってる今日も
過ぎていく 過ぎていく
今 変わらないまま複雑な この先へ
誰もが消える この先へ
些細なことで落ち込んで
ぽつんと光る 小さな画面
わずかな言葉に満たされた
五月の風のような温もり
ねこは気ままに丸くなり
外は雪がチラついて
この寒さも やがて春が来て
止まれないまま複雑な この先へ
残酷な この先へ
7.拙いうた
お礼を言いたかった人がいる
どこに居るのか わからない
ぼくの記憶の中では
いつも困らせてばかりさ
でも話を聴いてくれた
「ゴメン」と言いたかった人がいる
今はもう会えない 思い出さ
アルバムの中で笑ってる
その日だけはスーツ着て
ぼくを叱っていた
新月の夜 願いを唱える
アテになんかは してないけどね
何かしないと治らないんだ
せめてお礼のつもりで
「ありがとう 」言いたい人がいる
いつでも会えるところにいるよ
話も弾むし笑顔ももらう
だけど何も返せなくて
幸せの場所を遠くにおいて
見難いまでも足元見ずに
あなたを思い うたを歌う
ぼくの拙いうたを歌う
何かしないと治らないんだ
あなたを伝えたくて
手遅れになる前に
後悔になる前に上手く
届けたくて
届けたくて
届けたくて
届けたくて
8.何もない
言いたいことは何もない
伝えたいこともない
感じるままでいてくれて
伝わるものがあればいい
何かを求めてるようで
何も追いかけてはない
誰にも期待してないし
やりたいことがここにあるだけさ
行こうと思えば行けるさ
みんながいる場所
こころの磁石を頼りに
割の合わない獣道
無謀な野望は今でも
加速し続けて
そんなぼく見つめてくれる
あなたがぼくには必要さ
紫のカーテンが
ぼくらの街に降りる頃
夜が始まる
子供の頃と変わらない眺め
家が立ち並ぶシルエット
そこに浮かぶ明かり
いろんな暮らしがあって
ぼくもその中に帰えるよ
薄い月が明るくなり
夜に包まれるように
きみへの思いもポツンと
浮かんでぼくのことを照らすよ
このリズムが心地いい
昨日と同じような風が吹く
ずっと続けばいいのに
だけど止まれない今日が過ぎて行く
平らな和みはここにある
わかってるようなこと言っても
笑う声も泣く声も混ざって
夜の空に吸い込まれ溶けてく
追いかけて来る月を見つめて
今の思いをうたう
矛盾してるリズムにのって
ぼくのメロディーはまだまだ 続くよ
One Man at tora ②
1.平日の夜
今日もお疲れさん
ものごとは思うよういったかな
今日もお疲れさん
今夜のビールは美味しいですか
何かのためだと思って
我慢していないかな
誰かのためだと思って
抱え込んでないかな
見せることのない想いが
傷ついてしまったら
痛みは自分のところに
やってくるものだから
それぞれの普通なんて
どこにあるものなの
気にせず
求めているきみの世界へ
今日もお疲れさん
突然のにわか雨 会わなかったかな
今日もお疲れさん
今夜のビールは美味しいですか
遠くばかり見つめていると
身近なもの見えなくて
見上げてばかりいると
足がもつれてしまうし
描いた理想通りには
動かないようになってる
良い事悪い事がいつも
繰り返してくるはず
この世のもの全て
終わりに向かってるなら
この今を感じたい
なんて何処かで叫んでる
いつも
気づけば日付け変がわってる
明日も平日なのに
だから
今日はおやすみ
まだまだ週末はまだまだ遠いけど
今日はおやすみ
至福の時間に
目を閉じよう
2.丸くなれ
あの日の出来事も
昼間の出来事も
今夜なら許せそう
月が優しい夜だから
特別じゃないけれど
胸の奥に残る日
やっぱ特別なのかな
月が優しい夜だから
こころが軽くなる
足取りも軽くなる
財布も軽くなる
月が優しい夜だから
もう何もかもなるく見える
まだ出会えてはないけれど
どこかで見上げてる
近い未来に会いたい
月が優しい夜だから
いろんなものが違うけれど
同じ月を見ている
いつでもは会えないけれど
月が優しい夜だから
もう何もかも丸くなれ
月から見れば
この星は青くて綺麗なはず
だけど世界は
先の見えない暗い闇夜に埋もれてる
だから今夜も照らして
この星が丸くなってること教えて
moonlight
いつもの朝でいい
いつものきみでいい
何もない夜がいい
わかってはいるけれど
月が優しい夜だから
月が優しい夜だから
月が優しい夜だから
今夜は寝たくない
月が優しい夜だから
3.SAISHUSHOCK
ぼくはぼくをクビになる
こんなこと起こるとは
誰も思ってなかっただろう
ある 目覚めて
ふと思ったんだ
もしかしたらぼくはもう
ぼくのものでじゃないの?かって
どこで離れたんだろ
本当のぼくは
今ごろどこで
なにをしてるんだろなんて
ぼくはぼくをクビになり
誰か雇ってくよ
贅沢言わないから
しっかりとしないと
捕まえていないと
自分の本音は
届かないところへ
踏ん張っていないと
足ごとすくわれる
自分である事の
大変さは習わない
ぼくはぼくをクビになって
きみはきみをクビになって
誰のためにもならないから
ぼくはぼくに再就職
不安定な日常も
優しく月が照らす
今夜も月が照らす
4.あの頃の先
今もきみのこと忘れられずにいるよ
あのバイト先はもう違う店が入ってる
I say goodbye to romance, yeah
Goodbye to friends, I tell you
Goodbye to all the past
I guess that we'll meet
We'll meet in the end
あの頃の夢に少しは近づいてるよ
僅かながら
ぼくのうたを聴いてくれる人がいる
I say goodbye to romance, yeah
Goodbye to friends, I tell you
Goodbye to all the past
I guess that we'll meet
We'll meet in the end
あの街は変わり果てたけど
西に沈む夕陽だけ変わらない
遊びまわった広場は
地下鉄の駅ができたけど
あの道は 残ってる
大切なことだけは
いつまでも胸の奥に
またいつか
あなたに会えることを願って
I say goodbye to romance, yeah
Goodbye to friends, I tell you
Goodbye to all the past
I guess that we'll meet
We'll meet in the end
5.太陽の子
やめてしまいたい事あるでしょう
ぼくも同じ思いでいる
逃げてしまいたい時あるでしょう
もちろん ぼくもたくさんある
何が本当で嘘つきなのか
宛のない 時間が語る
やってみたい事があるでしょう
人の目は気にせずに
行ってみたいところあるでしょう
時間もお金も今はないけど
ただ正直になれば良いだけなのに
なかなかそうも行かなくて
雲に乗せたあの想いは
今も高く浮かんだまま
何処かの空で
ぼくを待ってる
気持ち良い事もあるでしょう
時よ 止まれと願ってみる
眠れぬ夜もあるでしょう
朝まで寝ずに夢を見る
譲れない事 あるでしょう
それが生きる糧となる
何処まで続いてる
ぼくは今何処にいる
心に目隠しをして
空を見上げる
貫く事は疲れるけど
どうしてもこの先へ行ってみたくて
悪い事は よく重なるよ
もうあかんわと へたり込んでも
新しい太陽に何かをもらい
今日もゆっくりと歩き始める
6.また今日も
今日もきみに会えていい日になった
くだらない事で笑かしたりして
ふざけあっては触れ合えるけど
会えなかった週末の事は
聞き出す勇気がない
昨日の夜の 話の続きを
聞いてみたいけど
流れがこなくて
今の話に 興味ないわけじゃないけど
寝不足もあって
あくびがでた
近づいたつもりでいるけれど
まだぼくときみには かなりの
距離がある
待ち焦がれていた この瞬間は
なかなか来ないのに
すぐに行き過ぎる
話したかったこと
後で思い出し
間抜けた夜の空にも
星は輝く
わかってるつもりでいるけど
知りたいことは
くしゃくしゃになったまま
眠りにつく 暗い夜に
また今日も何もできず
ただ時間が過ぎて
明日を 待つ
目の前で笑っていた
きみの笑顔が
今はもう時間に
埋もれてゆく
今は暗い夜に
話の続きを
聞きたいな
7.IF〜来世
ぼくが生まれ変わり
人ではない動物になっても
またきみと出会えますように
ぼくが生まれ変わり
雲になって雨を降らせたなたら
きみに染み込み1つの芽が出ますように
この次の事なんて
分かるわけもない
だけど夢を見ることは
ぼくの自由さ
生まれ変わって信じている
神が違っていたとしても
ぼくときみが同じテーブルで
乾杯できますように
生まれ変わって肌の色や言葉が
違っていたとしても
ぼくときみが同じ空の下で笑い合えますように
生まれ変わってその国のボスが
ミサイル好きだったとしても
ぼくときみが自由に愛し会えますように
It's my hope.
It's my dream.
It's my hope.
It's my dream.
急かされるようにこの時が過ぎて
ぼくのこと
すり減らしてしまうまで
この歌がどこかの
誰かに届けばいいな
8.わくわくぶる〜す
わくわくわく ぼくの家
わくわくわく 犬がいる
わくわく わく ぼくの家
わくわくわく 猫もいる
だから
わくわくわく 春になると
わくわくわく ノミが湧く
9.みちしるべ
明かりが着くと
きみがいつも居てくれた
その姿は
ぼくに大きな夢を見せてくれた
何があって出会えたのか
わからないことは 山ほどある
ただぼくのまだ青くて未熟なうたを
きみは拾い上げてくれたんだよ
目を閉じると
きみがいつも居てくれた
その姿は
ぼくに暖かい温もりを分けてくれた
季節の流れも忘れるほど
さらにぼくを熱くした
行き先を見失った時
まるできみはみちしるべ
思い通りにならなくて嫌になった
日常に迷い込んでも
誰の話も聞きたくない毎日だって
歩いていける少しずつ
きみのおかげで
自分を大きく見せたがったり
憧れを語ってみたり
ロックが全てだ!と言ってみたり
寒い言葉をバラードにのせてみたりこれがぼくのやりたいこと
だから今夜も歌うんだよ
いつかのためにこの世界において行くよ
多くの人に届かなくても
今
きみが
居てくれれば
それでいい